2024/01/12 15:00




今回は、栃餅を作る作業のうちの一つ『栃の実の皮剝き』をご紹介します!



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餅つきの日に合わせて作業を進めてゆきます。
餅つきの2週間前から、栃の実を1週間~10日間程、川や山の水などの流水に浸します。
その後、『栃へし』と呼ばれる 栃の実の皮を剝く作業を行いました。



(みんなでワイワイ言いながら、進めてゆきます。)


予め沸かしておいたお湯に、山や川の水に浸していた栃の実を入れ、昔から使われている木製の皮剥き器で皮を剝いてゆきます。





片方の手で栃の実を少しずつ回しながら、皮から実を剥がすようなイメージで全体に圧をかけて、皮に割れ目を入れてゆきます。
水に十分浸され、お湯に浸かった栃の実は、乾燥している時よりも柔らかくなっているとはいえ、固い。

ですが、圧をかける力が強すぎると栃の実がボロボロに割れてしまうので、程よい加減でやらなければならない。
見ていると簡単そうに見えるのですが、いざ自分でやってみると うーん…なかなか上手く出来ない。
コツを掴むまでに少し苦労しました。



(こんな風に綺麗に剝けると良い!)



皮に割れ目を入れる人・皮を剝いていく人
と分業して進めてゆき、剝き終わった栃の実は再び1週間程、川や山の水などの流水に晒します。
あまり長い期間、水に晒しすぎると、栃のアクが抜け過ぎるのか栃餅にした際、白っぽくなり風味も損なわれるそうなので注意!とのことでした。


皮を剝いている最中も、アクが出てきており(3枚目の写真の、栃餅の皮をへす器具についている泡がアクです。)
少し舐めてみましたが、髪の毛が一瞬ブワッとなるくらいのかなりのアクの強さに驚きました。
こんなにアクの強いものが果たして美味しくなるのだろうか…



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次回は、灰を使ってアク抜きをする作業をお伝えします!