2024/01/10 14:33







山間部地域の特産物として、道の駅や物産店でよく見かける『栃餅』。

栃の実は栗のようなコロンとした見た目ですが、そのままでは食べることが出来ないほど渋く、灰汁(あく)抜きにとても手間がかかります。
きちんと処理をすることで、独特の渋みが程よい風味となり 普通の餅とはまた違う味わいがクセになる、山間部ならではの餅。


ここ葛川でも、昔から栃餅を作っていましたが
各集落でやっていた餅つきが人口減少・高齢化・コロナの影響などで行われる所が少なくなり、(そんな中、去年から復活した集落もあります!)
冒頭でお話ししたような灰汁抜きなどに手間がかかること以外にも、拾いに行ける範囲に栃の木が少なったり、鹿などが栃の実を食べてしまったりと、栃の実の確保が難しいことで段々と作る人が減っていくのと同時に、栃の処理に詳しい方達も少なくなってきています。


今では家庭で作られることが少なくなった栃餅の作り方を、今回、地域の方に教わりながら一緒に作ってみました。



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9月中旬頃から、栃の実が地面に落ち始めます。
新鮮なうちに、虫や動物に食べられるよりも先に、と毎日こまめに栃の実を拾いに通います。

「 栃の実が毎年沢山拾えるとは限らへん。成り年もあれば不作の年もあるし。拾える栃の実は持って帰れるだけ持って帰る! 」
と、袋やバッグをパンパンにし、自分の家の分だけでなく、私や一緒に栃餅を作る人達の分まで沢山拾ってくださっていました。

拾った栃の実は、カラカラ…と中から音が聞こえるくらいまでよく乾燥させます。
乾燥するまでは約1ヶ月くらいかかりますが、しっかり乾燥させると長期保存が出来るとのこと。


まだまだ時間のかかる栃の作業。
これから数回に分けて、栃餅が出来上がるまでをお伝えしてゆきます!



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次回は、栃の実の皮を剝いていく作業をお伝えします。
お楽しみに!

追記: