2021/03/09 15:17




葛川祭りは毎年7月18日に行われるお祭りです。
このお祭りは比叡山延暦寺の夏の修行「葛川夏安居」の3日目にあたり、夜21時過ぎには真っ暗闇の中、千日(百日)回峰行者の「太鼓廻し」が行われます。

太鼓廻しとは・・・葛川明王院の開祖・相応和尚の伝説に基づいています。武奈ヶ岳の三の滝で修行中の相応和尚が滝壺に不動明王を感得し、歓喜のあまり滝の中に飛び込み不動明王を抱き奉ったところ、仏体変じて桂の老木となった。相応和尚は、その霊木で不動明王を彫り本尊として祀った。これが、明王院の始まりで、太鼓まわしは、相応和尚が滝壺に飛び込む姿の再現です。

葛川夏安居とは・・・
相応和尚が始めた千日回峰行、夏の期間の荒行として毎年7月16日から20日までの5日間、葛川明王院に滞在し断食や滝行などを行います。
この荒行の出発地は、比叡山の麓、坂本にある「生源寺」。最澄の生まれた地です。
ここから葛川まで、およそ30kmの距離ひたすら歩きます。
道すがら、各地の案内人をへて、葛川の入口「花折峠」に到着。最後の案内人・思古淵明神の眷属の常喜、常満の両童子の祖先に導かれ明王院へと入ります。

この日は地主神社の大例祭でもあり、高張提灯をもった者たちが伊勢音頭を代わる代わる歌い、ゆっくりと地主神社へと向かいます。
そして例祭後、明王院の本堂にて太鼓廻しが始まるのです。

全ての行事が終わりますと、行者さんに内陣をご案内していただきお参りをします。
内陣には仏画、曼荼羅、ご本尊などを拝観することができます。内陣は普段は非公開であり、この時だけの拝観となります。

葛川祭りと太鼓廻し
日時: 毎年7月18日

スケジュール :
18:30~20:00 地主神社例祭
20:00~21:00 立張提灯行列 地主神社へ出発
21:45頃 太鼓回し
※時間帯は前後することがあります。

場所 : 葛川明王院本堂及び地主神社
住所 : 滋賀県大津市葛川坊村町155